兵庫県中のラベンダーを集めても、ここのラベンダーの総数には及ばないんじゃなかろうか、と思わせるほどの、もんのすごいラベンダーだらけでした。

今回のお目当ては、精油作りの見学です。ラベンダーの花見ごろは終わっており、今は写真のように禿山で、そのかわり入場無料です。刈り取ったラベンダーで精油を作っており、その精製過程も見学できると聞いて飛んでいきました。
大先輩の精油づくりって、どんなのだろう。わくわくでした。
残念ながらラベンダーの精油づくりはすでに終わっていたのですが、同じくパーク内で栽培されたローズマリーの精油づくりの真っ最中でございました。
いや、とにかく精油過程がみたかった。
ドーーーン!
超巨大な釜が目の前に現われ、思わず「でけええ」と声をあげたほど。ビーファームの釜の何倍あるのだろう。冷却装置も超巨大です。一度に60kgもの材料を入れることができるそうです。もちろん、一度に採れる精油の量も多い。
この釜に原材料を入れるためには、ちょっとしたクレーン車も必要なレベル。
ぱっと、横をみると、少し小さめの釜が。
おお・・・。これはビーファームと同じほどの大きさ。見慣れた釜だ。
たぶん、こっちの大きさではまかないきれなくなったため、この巨大な釜を設置したのでしょう。奥に案内していただいたら、さらに小さな釜もありました。こちらは何かの研究用かな。
精油の匂いも存分にかがせていただいたのですが、それはそれはいい匂いでした。さすがローズマリーだけはある。
ラベンダーも、匂いもどことなくローズマリーに似ているのですが、少し匂いが「高い」。匂いを高い低いであらわすのはおかしな表現ですが、言葉にするとしたら、ローズマリーが低く、ラベンダーが高いです。
ほかにも、ひのきの精油もあり「考えることは、みんな一緒やな」と思いました。ひのきは、エッセンシャルウォーターが残っていて、少しにおいをかがせていただきました。
当たり前なのですが、すべての精油がビーファームの精油とよく似た匂いがしました。もちろん、採れた場所や季節によって、匂いの高低左右はあるので、少しの匂いの違いはありましたが、同じ植物から採れる精油はやはりほぼ同じ。
エッセンシャルウォーターは、ビーファームのほうがかなり濃いです。これは原材料を釜にどれだけ入れるのか、使う水の割合はどれほどなのか、あるいは釜の大きさによっても変わってくるのかも知れません。
今回、見学させていただいて、ビーファームの基本的な目指す方向、ラインは間違っていなかったということは再確認できてよかったです。
ただ、ここまでの機械は要らないかな(笑)。いまの規模なら、いまの機械で十分です。
それにしても、こんな広大な土地でラベンダーやその他ハーブをたくさん咲かせ続ける姿には、脱帽以外の言葉が見つからない。まさに「リスペクト」とはこのことです。
もちろん、ビーファームは「見学のための公園」にするわけではないので、ここまで整備する必要はないのでしょうが、それでもあらゆることが勉強になりました。
おまけ。
ラベンダーパークの道すがら、道の駅多可でワンコと休憩中。


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